仏教を開かれたお釈迦様、福井県に「永平寺」を開かれた曹洞宗の開祖・道元禅師、本学園の母体である「總持寺」を開かれた瑩山禅師を一仏両祖として、本学園は仏教、特に禅の教えに基づく人格の形成をもって建学の精神としています。この精神を初代校長中根環堂先生は「大覚円成」「報恩行持」の二句八字をもって示されました。これを分かりやすく ~感謝を忘れず 真人ひととなる~ と表現しています。
自立の精神と心豊かな知性を育み国際社会に貢献できる人間(ひと)を育てる。
先が見えない世の中だからこそ、幸せに生きていくために「自分が選んだ場所・与えられた場所で、自分らしく生きる」ことが大切なのです。
「心を落ち着けて自らを見つめる」という禅の精神に基づいた教育を実践しています。社会のルールや礼儀・マナーを身につけ、他者を思いやる言動ができる力を養います。また、自身をより理解し、生徒一人ひとりが自己肯定感を持つことで、自立して生きていく力を育みます。
本校の校内には仏様が祀られています。生徒たちは登校時、今日一日、学べる事に感謝の気持ちをもって仏様、校舎に一礼をします。下校時には「今日も一日ありがとうございました」という一礼を行います。
昼食時には全員そろって感謝の言葉を唱えます。これには食べ物への感謝、作り手への感謝など様々な気持ちが込められています。
毎朝10 分間、ホームベースにて黙念(もくねん)・読経・聖歌で朝礼を行い、生徒全員が瞑想を行います。毎日心を落ち着かせてから、集中して授業に臨みます。
中高のキャンパスのごく近く、禅宗寺院として600 年以上の歴史を持つ、曹洞宗大本山である總持寺において、生徒たちは毎年1 月に4 日間にわたる始業前の坐禅を行います。早朝まだ夜が明けきらないうちから静寂な雰囲気の中、坐禅を組むことで心と体が清らかになり、自己を律する力を養いながら、自己を見つめる貴重な時間をつくります。希望制での実施ですが、毎年多くの生徒が参加しています。