中学の学び
Junior High School
3ステージ制
本校の指導は6年間を2年ごとのスモールステップとする「3ステージ制」で行っています。


各ステージには、そのステージを担当する専属スタッフを配置し、学年を担当する教員と協力して生徒を育成し、次のステージへと送り出します。専属スタッフを配置することで、その年齢、学年特有の学習面、生活面へのさまざまな課題に対して専門的な対応が可能になります。まるで小さな学校が3つあるような環境で、2年単位の到達目標が設定されているため、生徒は常に“今、自分がやるべきこと”を見極めて学ぶことができます。いたずらに先取りをするのではなく、一人ひとりのつまずきや伸び悩みに対処、克服し、得意分野を伸ばしながら、全員がステージごとの目標を達成して、確実に次のステージに上がることができるようにていねいに指導します。縦割り活動の中で、1年先の先輩という身近な存在がロールモデルになる効果もあり、生徒は大きく成長しています。 ③ カリキュラムの特徴 中高ともに3学期制、週6日制を採用し、授業は平日6時間、週1回7時間、土曜日4時間で行っています。独自の授業計画を作成し、無理なく希望進路を実現するカリキュラムで指導します。中学校では主要5教科の授業時間を公立中学校より多く設定するほか、実技科目にもしっかり取り組んで興味の幅を広げます。また、週1回の7限の授業は「グローカル・スタディ」として本校ならではの学びに取り組みます。高校では「特進コース」「総合進学コース」に分かれ、それぞれの希望進路に対応する指導を展開して、生徒の成長を促し、合格をサポートしていきます。

中学(1ST・2NDステージの学び)

1STステージでは、「え(笑顔)・い(一生懸命)・き(気配り)」をステージ目標に掲げ、学校生活を送っています。ステージ歓迎式で始まり、球技大会、遠足、イングリッシュキャ ンプ、体育祭、光華祭、合唱祭、書初め大会、最後にステージ終了式など1年を通して様々な行事があります。1年最後に行われるステージ終了式においては、1年間を通して頑張った生徒に対し、各教科からバラエティーにとんだ賞の表彰が行われ毎年もりあがっています。1STステージでは、これらの行事を通して仲間や先輩とのふれあう時間も多く、その 中で成長することができ、楽しく充実した学校生活を送ることができています。
2ndステージではその“カタチ”に中身を入れながら、進路ガイダンスやオープンキャンパスなど、学問との具体的な出会いの場を設定。

主体性を持った学び
教科エリア+ホームベース型校舎

学校生活の中心となる「ホームベース(HB)」を、各教科の「教科エリア」が取り囲む構造になっています。生徒が教室に「来る」のではなく、生徒が学びに「行く」ことで能動的・主体的に授業に参加する姿勢を身につけ、学びへの興味・関心を育みます。ホームベースでは、禅の教えに基づく教育やクラスメイトとの交流で豊かな人間性を育みます。教科エリアでは、教科の特性に合わせた教室と生徒の興味・関心を刺激する「メディアセンター」が設置されています。また、教員が待機する「研究室」があり、わからないことはその日のうちに教員に質問しに行くことができます。

2コース制
難関進学クラス
~国公立・難関私立大学への合格を目指します~

6年後の国公立・難関私立大学進学を目指します。より発展的な内容の授業をおこない、2ndステージ進級時に特進クラス(コース)に接続します。英語・数学・国語の3教科は中学段階では、常に、次の学年を意識した内容の授業を行い、高3では主に大学受験対策の授業を展開します。
また、定期的に校内模試を実施し、学力アップをはかります。

進学クラス
~4年制大学合格の学力を目指します~

基礎学力をより確かに身につけます。 中1での学習のスタートに小学校の復習を含めるなど、生徒一人ひとりの学力に応じた学習指導をおこない、学習意欲を高めながら、基礎学力をじっくりと完成させます。各ステージにおいて小さな目標達成を繰り返すことで、学びにおける達成感を得るとともに、無理なく、確実に、学力の向上を図ることができます。学力がアップすれば、好きな教科はさらに深く学びたくなり、苦手な科目は克服しようという意欲が湧いてきます。また、基礎力がしっかりと身につき、学習の後戻りがなくなることもスモールステップの大きなメリットです。

学びの特徴
学力向上への取り組み
Gyro手帳

本校独自のGyro手帳は生徒一人ひとりが日頃の学校生活を自己管理しながら、将来を見すえて学習活動に取り組むことを目的として、生徒全員に配布しています。
日々の学習を記録し続けることで、学習習慣の確立を促します。
週ごとにクラス担任がチェックし、励ましのコメントを記入。生徒自身も生活のリズムが整い、学力向上も期待できます。

メディアセンター

それぞれの教科エリアには、「メディアセンター」が設置されています。
ここには生徒の知的好奇心を育む展示物や大学受験に対応した参考書など、学習関連資料がそろっています。
また、生徒が自主的に取り組む「特活自由研究」も展示しています。

トクスル(図書館)

トクスル(TCSR)は全校生徒による応募でニックネームが決定した本校自慢の図書館です。
約5万冊の蔵書を誇る、県内私立中高では有数の図書館です。
トクスルは読書だけでなく、チューターによる学習サポートや各教科での利用など、様々な学びの場として活用されています。

 TCSR=トクスル
  T=Tutor:チューター
  C=Class:授業
  S=Studying:自習
  R=Reading:読書

つるふグローカル・カリキュラム

地球上のどこにいても、多様な他者と自分を大事にしながら、身近な人々と地域のために活躍してほしい。――つるふグローカル・カリキュラムは、この願いを体現することを目標に展開する本校オリジナルの取り組みです。生徒の成長過程に合わせて、学校内での日常的な学びと校外での非日常的な学びを組み合わせて構成され、他者を理解し、連携していく「グローバル」な視点と、自分を理解し、自立して生きていく「ローカル」な視点を併せ持ち、「地球規模で考え、足元から行動する」人材を育成します。

中学校では週1回、7限授業に「グローカル・スタディ」を実施。英語を通して自分自身を内省したり、他者との協働や発表手法を習得するなどのスモールステップを積み上げて、年1回の「グローカル・プログラム」(中1・中2のイングリッシュキャンプ、中3のオーストラリア語学研修旅行)につなげていきます。また、中1から高1まで、週1回行われる「国際理解」の授業では、日本人教員とネイティブ教員のチームティーチングにより、日本と海外の文化の違いや共通点を学んだり、知識を英語で表現することで、双方の文化への理解を深めます。中3以降は希望者対象のプログラム(イングリッシュラウンジ、海外語学研修、ターム留学)と連携しており、生徒自らが目標を設定し、挑戦していくことができます。

教科指導力の向上
学習進路指導部による教科指導の統括

"学習進路指導部は学習・進路指導において各ステージを統括する部署であり、生徒の将来の進路を見すえ、学習、進路について各ステージにおける目標、方針を決定します。 教科の責任者からなる「教科主任会議」を直接統括し、学習計画、および進路指導計画に基づいた各教科活動を、よりよい形で実践できるような体制を整えています。"

ステージ5教科責任者の固定化

ステージ5教科責任者は、学習進路指導部の立てた計画に基づき、教科計画を立て、その計画をスタッフで共有して指導をおこなえるようステージ内教科スタッフの指導内容の調整を図っていきます。さらに教科主任会議においてステージ間の学習内容の連携も図っていきます。

ステージ教科スタッフの専従化

ステージ教科スタッフは、より教科指導力をあげるために数年間専従して同じステージの授業を担当します。徹底してその学年、教科に熟達したスタッフとして専門性を発揮することにより、生徒にはその学年、科目についてより質の高い授業を受けることができます。

各学年に学習および進路指導スタッフを配置

各学年の学習および進路指導を専門的な立場で担当することにより、教科指導と学習および進路指導の連携を図ります。

ステージ進級制度

2学年という短いスパンでステージ目標を設定し、それを達成したうえで次のステージへ進級させます。ステージからステージの進級を明確にするために、ステージ目標に基づく学習面の課題発表、達成、検証、さらには修了式の実施、必要に応じて学習指導や面談などをおこなっています。

生活指導力の向上
生徒指導部による学年・ステージ内生活指導の統括

"生徒指導部は、学校全体の生活面の方向性を決め、ステージ活動に関わります。それによりステージ間の生活指導の調整を図りつつ、発達過程に即した必要な計画を実行します。 また、規則正しい学校生活を送るため、学習進路指導部との連携を図り、一貫性のある生活指導を展開します。"

ステージ責任者の固定化

"所属するステージ内の学年を専従で継続して受け持ちます。 学年担当の持ち上がりスタッフだけでは分からない、その発達過程特有の課題や問題への対応や、到達目標の確認をおこない、その学年における学習、生活すべてにおいて生徒をしっかりと見守り、2年後に次のステージへと送り出します。 生徒の学習のつまずきや生活において何を考え、何に迷い、悩んでいるのかなど、あらゆる場面で対応できる力を備えています。"

学年責任者による継続指導

"所属するステージ内の学年を専従で継続して受け持ちます。 学年担当の持ち上がりスタッフだけでは分からない、その発達過程特有の課題や問題への対応や、到達目標の確認をおこない、その学年における学習、生活すべてにおいて生徒をしっかりと見守り、2年後に次のステージへと送り出します。 生徒の学習のつまずきや生活において何を考え、何に迷い、悩んでいるのかなど、あらゆる場面で対応できる力を備えています。"

学年責任者による継続指導

一貫教育の中では経年で継続指導をおこなうことは大切なことです。 学年責任者は固定化や専従が多いステージ内スタッフとは違い、ステージを通じ、担当した学年を入学から卒業まで生徒を見守っていきます。

縦割り教育活動の導入

"毎週1回ステージ単位で計画的な道徳活動を実施します。ひとつ上の学年、ひとつ下の学年を視野に入れた心の成長を図るものです。また、2学年を縦割りにした様々な教育活動を計画的に学校行事に取り入れています。 異なる学年と様々な教育活動を共にすることで、年代を超えた生徒たちの幅広い成長を図ることができます。"

こころの時間(朝礼)

毎朝、宗教的な静かな時間を過ごすことにより1日のスタートの節目を作り、心の成長を図ります。特にステージ単位の朝礼では、上級生といっしょに活動することにより、体感的にその意味を会得できます。

ステージ進級制度

基本的に学習面と同様にステージの区切りをきちんとつけたうえで進級させていきます。 ステージからステージの進級を明確にするために、ステージ目標に基づく生活面の課題発表、達成、検証、さらに修了式の実施、必要に応じて学習指導や面談などをおこなっていく予定です。

生徒メッセージ(2年英組)
友達も先生もみんなと仲良くなれる学校です

私は2年生になったばかりのときに1年生のときのクラスメイトが同じクラスに少なく、みんなと仲良くなれるか不安でいっぱいでしたが、グループ活動やペアワーク、球技大会などでいろんな人と話せたおかげで今ではすごく仲良くなれてすごく楽しい学校生活を送れています。また、私は先生とも仲良くなれているように思います。「分からないことがあったら今のうちに聞いてね」といってくれてとても先生と話しやすくなりました。将来のことや友達のことを相談して信頼度が上がったと思います。

中学での進路指導

本校の進路指導は、「他者と出会うことで、自分が出来上がっていく」という考えのもとで行っています。先生や仲間をはじめとした“人”との出会いはもちろん、勉強で今まで自分の知らなかったことと出会ったり、図書館で心を揺るがす書物と出会ったり、オープンキャンパスで行きたい大学と出会ったりすることも、すべてが「他者との出会い」と考えています。
重視しているのは、現時点での自分の学力や、今、知っている限られた職業の中から安易に進路を決めるのではなく、さまざまな出会いを通して自分自身を理解し、興味・関心がどこにあるか見極めたうえで、進路を選択するということです。そのためにも、本校では幅広く他者と出会える環境を整えています。 実際の指導は、ステージごとに目標をもって行っています。

模試・検定

英語検定、漢字検定をそれぞれ年2回、文章検定を年1回、全員が受検するほか、GTEC、数学検定をそれぞれ年1回、希望者が受検することになっています。すべて本校が会場で、受検することがあたりまえの環境が整うとともに、少し背伸びした目標にチャレンジすることが生徒のモチベーションアップにつながっています。ふだんから小テストや新聞コラムの要約に取り組むなど、検定対策も行います。
模擬試験としては、河合塾全統模試、ベネッセスタディーサポート・進研模試・実力診断テスト、リクルート到達度テスト、学研小論文などを実施。現時点の学習の到達度を測るとともに、目標とする大学の入試を視野に入れた自学自習の学習習慣の定着を図ります。

進路ガイダンス

中学校の進路ガイダンスは毎年3月、学年ごとに保護者対象で行っています。現在、大学入試はさまざまな改革が行われ、保護者の時代とは大きく様変わりしています。進路ガイダンスでは、大学入試に関する最新の情報を提供するとともに、各学年の成長段階に合わせて、学習への取り組み方についても話します。学校と家庭が目線を合わせて、生徒一人ひとりをしっかりとサポートしていくのが目的です。

定期テスト・学習フォロー

本校では、ふだんから学校全体で勉強に取り組む文化をつくることを大切にしています。図書館には、スタディルームと呼ばれるおしゃべり禁止の集中エリアのほか、大きなテーブルで仲間と教え合ったり、刺激し合いながら勉強できるオープンエリアがあり、多くの生徒がひんぱんに利用しています。また、図書館と進路指導室に毎日1~2名の現役大学生のチューターがいて、自習する生徒の学習サポートを行うほか、定期試験の1週間前からは、先生方が図書館に待機して、生徒からの質問を受け付けるフェローシップを実施。一人ひとりの学力や学習状況に応じて、ていねいに指導する体制が整っています。

三者面談

夏休みに入るとすぐ、全学年で、生徒・保護者・担任による三者面談が行われるほか、春と秋には生徒と担任による二者面談も行い、一人ひとりの生徒にきめこまやかに対応します。中学校の面談では、それぞれのGyro手帳を見ながら、生活リズムや学習時間などの状況を確認し、今後の課題や目標について話し合います。

教員メッセージ(学習進路指導部統括部長 山崎 徳洋)
幅広い“他者との出会い”を用意しています

中高時代には、先生や友だちとの出会い、新たな知識との出会い、行きたい大学との出会いなど、たくさんの“他者との出会い”があふれています。本校では、すべての生徒が、こうした“他者との出会い”をきっかけに、自分の学びに進んでほしいと考えて、指導を展開しています。ぜひ、さまざまなことに興味・関心をもって、入学してきてください。みなさんの好奇心を満足させる環境を整えて、お待ちしています。