本校の高校生が、中国遼寧省の高校生と英語でのオンライン交流会を行いました。
中国遼寧省は、神奈川県と友好提携をして今年で35周年にあたります。今回は、英語を使って同世代の若者たちが文化交流をする企画に、高校2年生4名と高校3年生2名の計6名が参加することになりました。
交流会に先立ち、まずは、中国の歴史や文化、日本との関係について学ぶワークショップを行いました。これまで世界史の授業で習った内容も、これから実際に交流するかと思うと、また違った捉え方になるようです。また、オンライン交流会は英語で行われます。お互い呼びやすいように、英語名を使おう!ということになり、それぞれ自分で英語名を考えたり、パソコンで自己紹介カードを作成したりして、交流会に向け準備を進めました。
交流会当日。緊張の面持ちで、最初のセッション(30分)がスタート!
順調に始まるのか、と思いきや…。
Zoomがうまく繋がらない!
画面共有ってどうやるの?
音声が途切れ途切れで、何言ってるかわからない!
自己紹介のあと、気まずい沈黙!誰か喋って!
こんなはずじゃなかった…という面持ちの生徒たち。しかし、この交流会のルールは、大人たちは見守るだけ。神奈川県庁の職員の方々も、中国の先生方も、本校の先生方も、オンラインで発言はぐっと我慢。
2回目のセッションが始まるまで、休憩が5分あります。
休憩に入った生徒たちは、
「作戦会議ー!!!」
と、オフラインで自ら集まり、この状況をどうにかしようと作戦会議を始めました。
「自己紹介は決まったことを話すだけ。それよりも大事なのは、そのあとだったんだ!」
「もう間違ってもいいから、ガンガン質問するね!」
「聞こえなかったら、ニコニコしててもダメ。聞き返そう!」
「当たって砕けろだ!」
そして、始まった2回目のセッション。
最初のセッションとは、別人のような生徒たち!話が途切れることなく、度々笑いが起こり、いつの間にか30分が過ぎていました。
交流会のあと、生徒に感想を聞いてみると、
•最初のセッションは、地獄のようだった。沈黙が続いて、もう早く時間過ぎて!と思った。
•2回目のセッションは、本当に楽しかった。3回目のセッションもあったらいいのに!と思うほどだった。
•自分のリスニング力の無さを思い知った。これじゃ全然ダメだから、もっと頑張りたい。
•中国の高校生も、K-Popが好きで嬉しかった!
•中国以外にも、他の国の高校生と交流してみたい。でも、英語母語話者以外がいいな。
など、交流会が始まる前とは、全く違う顔つきで生き生きと自分の思いを話してくれました。
大人が先に小石を取り除き、転ばないようにするのではなく、生徒の可能性を信じて、じっと見守ること。今回は、その大切さを教えてくれた交流会でもありました。