本校の3ステージ
本校は、6年間を2年ごとのスモールステップとする「 3ステージ制」を採用しています。
学力向上と人間形成の両面において、より確実な指導と到達度の検証ができ、つまずきや伸び悩みは早期に対処、克服し、得意分野はさらに大きく伸ばします。
こうしてステージごとに目標を達成してステップアップし、志望校への進学をより確かなものとします。
2年単位をスモール・ステップとする「ステージ制」
3ステージ(2・2・2制)
「3ステージ制(2・2・2制)」を導入しています。
本校の3ステージ制は、中高一貫ゆえに生じる中だるみを防ぎながら、2年単位に到達目標を設定し、それを達成したうえで次のステージへと上がっていくステージ進級制度を導入しています。
各ステージには、そのステージを担当する専属スタッフを配置し、学年を担当する教員と協力して生徒を育成し、次のステージへと生徒を送り出します。専属スタッフを配置することで、その年齢、学年特有の学習面、生活面へのさまざまな課題に対して専門的な対応が可能になります。
各ステージでこうした教育活動をしっかりとおこなっていくことで、成長が早く、且つ成長に個人差がある難しい思春期の生徒たちに、2年という短期の明確な目標を持たせ、縦割り活動の中で目標を達成させることにより、次のステップへの確実な成長を促していくことができます。
クラス・コース編成と学習進度
※1クラス最大36名定員の少人数制による指導を行っています。
難関進学クラス
ねらい
6年後の国公立・難関私立大学進学を目指します。より発展的な内容の授業をおこない、2ndステージ進級時に特進クラス(コース)に接続します。
進路目標
国公立・難関私立大学への合格を目指します。
(国公立・早慶上智・※GMARCH・東京理科大など)
※GMARCH:学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政
学習内容
発展的学習(先取り授業)
英語・数学・国語の3教科は中学段階では、常に、次の学年を意識した内容の授業を行い、高3では主に大学受験対策の授業を展開します。
定期的に校内模試を実施し、学力アップをはかります。
発展的内容の授業
英語・数学・国語・理科・社会の5教科においては、教科書内容を超える授業展開を行い、より深く、より幅広く学び、理解と興味を向上させます。
自己実現に向けてのコース
高校進学時は基本的には特進コースへ進学します。
検定合格に力を注ぎます
生徒の学習意欲を高め、基礎学力を向上させることを目的に、GTEC・英検・漢検をはじめとする検定合格に向けてきめ細かなサポートをします。
英検は中3修了時に準2級合格を目指します。
漢検は中3修了時に2級合格を目指します。
進学クラス
ねらい
基礎学力をより確かに身につけます。 中1での学習のスタートに小学校の復習を含めるなど、生徒一人ひとりの学力に応じた学習指導をおこない、学習意欲を高めながら、基礎学力をじっくりと完成させます。
進路目標
4年制大学合格の学力を目指します。
(※GMARCH・日東駒専など)
※GMARCH:学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政
学習内容
基礎学力をしっかりと定着させる授業
主要教科では学習指導要領を上回る授業時間数を確保し、オリジナルの問題集やプリントなどの副教材を使用しながら基礎学力を定着させ、今後の学習展開への基礎を作ります。
自己実現へ向けてのコース
高校進学時には、中学3年間で身につけてきた学力を活かすためのコース制が用意されています。
それぞれのコースでは希望する進路に合わせた多彩な授業選択、進路指導プログラムが、生徒一人ひとりの自己実現をサポートします。
★中学2年・3年進級時に学力が伸びた生徒は、「難関進学クラス」への転籍も可能です。高校進学の際は学力に応じて、「特進コース」への進学も可能です。
検定合格に力を注ぎます
生徒の学習意欲を高め、基礎学力を向上させることを目的に、GTEC・英検・漢検をはじめとする検定合格に向けてきめ細かなサポートをします。
英検は中3修了時に3級合格を目指します。
漢検は中3修了時に準2級合格を目指します。
教育課程表
教育課程(カリキュラム)の特色
平日6時間、土曜日が4時間の授業6日制です。独自の授業指導計画を作成し、学習内容はそれぞれ工夫しながら無理のない先取りをしています。
- 「総合的な学習の時間」の中で1単位は「国際理解」の授業として、ネイティブと日本人の教員のチームティーチングによる英会話授業が主な内容となっています。
- 主要5教科の授業時間は、公立校よりも多くの授業時間数を確保をしています。
- また、中学1年で数学について1時間、中学2年・3年では英語についてそれぞれ各1時間ずつ、正規の授業のほかに全員を対象に、毎週1回7時間目の補講を行います。
校時表
校時(平常)
-
月曜日~金曜日
登校本鈴 8:30 出欠確認・朝礼・HR 8:30〜 1時間目 8:50〜9:40 2時間目 9:50〜10:40 3時間目 10:50〜11:40 4時間目 11:50〜12:40 昼食・休憩 12:40〜13:25 5時間目 13:25〜14:15 6時間目 14:25〜15:15 HR 15:20〜15:30 7時間目 15:50〜16:35 下校予鈴 16:50 下校本鈴 17:00 -
土曜日
登校本鈴 8:30 出欠確認・朝礼・HR 8:30〜 1時間目 8:50〜9:40 2時間目 9:50〜10:40 3時間目 10:50〜11:40 4時間目 11:50〜12:40 HR 12:45〜12:55 清掃・下校 12:55〜 下校予鈴 13:20 下校本鈴 13:30
時間割例 <クラスの時間割 >
〈クラスの時間割〉
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
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1 | 公民 (社会02) |
図形 (数学02) |
道徳 (英語06) |
理科Ⅰ (中学理科) |
英語① (英語09) |
理科Ⅱ (中学理科) |
2 | 英語② (英語09) |
総合① (英語09) |
公民 (社会02) |
国語② (国語05) |
公民 (社会02) |
図形 (数学02) |
3 | 体育 (体育館) |
国語① (国語05) |
英語① (英語09) |
音楽 (器楽室) |
数量 (数学02) |
国語② (国語05) |
4 | 体育 (体育館) |
理科Ⅰ (中学理科) |
英語② (英語09) |
国語① (国語05) |
国語① (国語05) |
公民 (社会02) |
5 | 保健 (多目的2) |
英語① (英語09) |
理科Ⅱ (中学理科) |
数量 (数学02) |
総合情報 (CAI) |
|
6 | 英語① (英語09) |
美術 (美術室) |
数量 (数学02) |
特活HR (国語04) |
技術家庭 (家庭科室) |
|
7 | GTEC対策 (英語07) |
※( )内は使用する教科教室名を表しています。
スモールステップ
各ステージにおいても小さな目標達成を繰り返すことで、学びにおける達成感を得るとともに、無理なく、確実に、学力の向上を図ることができます。
学力がアップすれば、好きな教科はさらに深く学びたくなり、苦手な科目は克服しようという意欲が湧いてきます。また、基礎力がしっかりと身につき、学習の後戻りがなくなることもスモールステップの大きなメリットです。
学びのキーワード:スモールステップ
各ステージの目標と同様、日々の学習の中で小さな目標を掲げ、達成させていきます。達成を繰り返すことで、生徒自身の自信になり、学習意欲につながっていきます。 無理なく、自然に基礎力が身につくことで、学年があがっても学習の後戻りがなくなります。教科指導力の向上
教科指導システム
-
学習進路指導部による教科指導の統括
学習進路指導部は学習・進路指導において各ステージを統括する部署であり、生徒の将来の進路を見すえ、学習、進路について各ステージにおける目標、方針を決定します。
教科の責任者からなる「教科主任会議」を直接統括し、学習計画、および進路指導計画に基づいた各教科活動を、よりよい形で実践できるような体制を整えています。 -
ステージ5教科責任者の固定化
ステージ5教科責任者は、学習進路指導部の立てた計画に基づき、教科計画を立て、その計画をスタッフで共有して指導をおこなえるようステージ内教科スタッフの指導内容の調整を図っていきます。さらに教科主任会議においてステージ間の学習内容の連携も図っていきます。 -
ステージ教科スタッフの専従化
ステージ教科スタッフは、より教科指導力をあげるために数年間専従して同じステージの授業を担当します。徹底してその学年、教科に熟達したスタッフとして専門性を発揮することにより、生徒にはその学年、科目についてより質の高い授業を受けることができます。 -
各学年に学習および進路指導スタッフを配置
各学年の学習および進路指導を専門的な立場で担当することにより、教科指導と学習および進路指導の連携を図ります。 -
ステージ進級制度
2学年という短いスパンでステージ目標を設定し、それを達成したうえで次のステージへ進級させます。ステージからステージの進級を明確にするために、ステージ目標に基づく学習面の課題発表、達成、検証、さらには修了式の実施、必要に応じて学習指導や面談などをおこなっています。
生活指導力の向上
生活指導システム
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生徒指導部による学年・ステージ内生活指導の統括
生徒指導部は、学校全体の生活面の方向性を決め、ステージ活動に関わります。それによりステージ間の生活指導の調整を図りつつ、発達過程に即した必要な計画を実行します。
また、規則正しい学校生活を送るため、学習進路指導部との連携を図り、一貫性のある生活指導を展開します。 -
ステージ責任者の固定化
所属するステージ内の学年を専従で継続して受け持ちます。 学年担当の持ち上がりスタッフだけでは分からない、その発達過程特有の課題や問題への対応や、到達目標の確認をおこない、その学年における学習、生活すべてにおいて生徒をしっかりと見守り、2年後に次のステージへと送り出します。
生徒の学習のつまずきや生活において何を考え、何に迷い、悩んでいるのかなど、あらゆる場面で対応できる力を備えています。 -
学年責任者による継続指導
一貫教育の中では経年で継続指導をおこなうことは大切なことです。 学年責任者は固定化や専従が多いステージ内スタッフとは違い、ステージを通じ、担当した学年を入学から卒業まで生徒を見守っていきます。 -
縦割り教育活動の導入
毎週1回ステージ単位で計画的な道徳活動を実施します。ひとつ上の学年、ひとつ下の学年を視野に入れた心の成長を図るものです。また、2学年を縦割りにした様々な教育活動を計画的に学校行事に取り入れています。
異なる学年と様々な教育活動を共にすることで、年代を超えた生徒たちの幅広い成長を図ることができます。 -
こころの時間(朝礼)
毎朝、宗教的な静かな時間を過ごすことにより1日のスタートの節目を作り、心の成長を図ります。特にステージ単位の朝礼では、上級生といっしょに活動することにより、体感的にその意味を会得できます。 -
ステージ進級制度
基本的に学習面と同様にステージの区切りをきちんとつけたうえで進級させていきます。 ステージからステージの進級を明確にするために、ステージ目標に基づく生活面の課題発表、達成、検証、さらに修了式の実施、必要に応じて学習指導や面談などをおこなっていく予定です。
3ステージ制における各教科の学び
国語科
1.学びはじめる
国語を学ぶことの中心は、言葉を正しく理解し、読む力、書く力、聞く力、話す力を高めることです。本校では、豊かな言葉を身につけることで、社会のあり方や人間の生き方によりよく関われるようになることを念頭に置いています。そのため予習や復習をもとに、折に触れて辞書を引く習慣を育み、自ら学ぶ姿勢を養います。さらに、数多く読み・数多く書くことを実践していきます。 授業においては、板書用のノートと意味調べや漢字ノートなどに分けたノート作りを学習の第一歩と捉え、丁寧なノート作成を指導します。その上で、宿題や課題・小テストの実施により、予習・復習など家庭学習の習慣づけから自発的学習が身につけられるような学習支援をおこないます。
2.学びを発展させる
基本的な国語力が身についた上でおこなう国語の学習は、受験の準備のための基礎作りです。国語力の充実は、「生きる力」を養う基本であり、「考える力」を身につけることで生徒の学習の基盤となります。ポイントは、社会とのつながりを意識した現代文の読解力や小論文などの文章表現力と、古典文法を中心とした基礎力の充実であり、そのための自学自習のプログラムを構築します。
3.大学入試に向けて
これまで学んだ国語力は、大学入試のときに大きく役立ちます。それは、単に国語の入試に限らず、読解に関わる全ての学力に関係します。入試では、長文の読解力やデータ・資料の読み取りや要約力・表現力が重要な役割を示します。また、古典の読解では地道な語彙力・文法力を養っていく積み重ねの学習がより必要になります。それらを実現できるような選択科目があります。
数学科
1.学びはじめる
x や y という文字式を扱うことで、計算中心の算数から考え方中心の数学に移行します。しかし計算力は大切です。本校では、まず基本的な計算が速く正確におこなえることを第一の通過点とし、その上で、問題解決に有効な方程式、ものごとの関係からその構造を知る関数、図形的な感覚を養いながら論理的な思考を身につける図形の論証などを学びます。
数学は一方では暗記が重要であるとも言われます。丸暗記ではなく、繰り返し練習することで自然と身につくことを指しますが、練習を積み重ねれば公式は自然と暗記されますし、計算方法さえ身につけば、忘れてしまった公式も自らの計算で導けるものです。本校では、この積み重ねをおこなうことを大切にしていきます。
2.学びを発展させる
基本的な学びの習慣を身につけた後、大学受験のための基礎力を身につけることに主眼を置いて学習します。そこでは、高校の内容を意識して、より複雑な計算や論理展開を学び、そのうえで関数関係に習熟することを最も重要な学習内容としていきます。関数を苦手としないことがこの段階での大きな目標です。
3.大学入試に向けて
ここからは、各自の進路に向けた数学との関わりが重要となります。まずは、自分が受験でどの科目が必要になるかを調べ、科目の選択を行います。常に受験を意識した学習を心がけ、問題に取り組む姿勢が大切です。理科系志望者から文系での数学受験者まで、一人ひとりの志望に応じたサポートをおこない、レベルアップをはかります。
英語科
1.学びはじめる
英語は外国語です。外国語を習得するコツは、習うより慣れろで、英語を使うことが大切です。
英語の学習の始まりは、日常の事柄をできるだけ、英語で表現してみることです。それを続けるためには、テキストなどを通して、英語独特の表現を、読んだり・書いたり・聞いたり・話したりして繰り返し身につけることです。本校では、宿題や小テストなどを用いながら、英語力増進をはかります。
2.学びを発展させる
英語の表現は日常会話だけではなく、特に書かれた文章においては、その文意をしっかり読み取る必要があります。求められるのは語彙と文法で、それによって英語的な表現をどのように理解できたかが試され、受験英語として求められるものです。
この時期の学習では、英語に慣れるという学習から、英語表現を正確に理解する学習の方針へと発展させ、自ら学ぶ姿勢を確立させます。
3.大学入試に向けて
大学入試では、これまでの学習内容に加え、さらにハイペースで、新しく細かなニュアンスの英語表現の正確な理解が求められます。それに対応するために、多くの英文に触れながら、演習の時間を多く組み入れ、入試のための実力養成を長期的におこないます。
理科
1.学びはじめる
中学校での授業は、小学校よりも幅広い内容となるため、どの学年も第一分野(物理・化学)と第二分野(生物・地学)に分かれて授業をします。また、いろいろな自然現象のしくみや法則性を学ぶために、実験や実習を取り入れた授業を展開します。グループワークや探求型の授業もあります。
基本事項の内容の理解と、理論や法則の理解のための計算など、地道な日々のくりかえし学習を大切にして、実力を身につけていきます。
2.学びを発展させる
中学校の内容の総仕上げと、必要に応じた高校での内容の精選した学習は続けます。高校では、「物理」「化学」「生物」の3科目を分野別に学んでいきます。次のステップで自分の進路を確定するために、自然と理科との関わりを各自が考えることになります。前半部では、まだ主に中学での内容ですから全てのことがらを理解してもらいます。
3.大学入試に向けて
大学入試で必要なことは、問題を解くことです。理科という教科の特性上、まずその内容を授業で学ばなければ、問題を解くこと自体が大変困難であり、そのためにはどの科目が必要であるかを知ることが重要です。その上で、まず授業を選択し、その上で、問題練習を数多くこなさなければなりません。
受験科目の準備だけではなく、問題練習を主体的に取り組む姿勢を身につけさせます。
社会科
1.学びはじめる
1stステージでは、地理的分野、歴史的分野を学年別に学習します。社会科の学習に求められるのは、第一に基本事項の理解にあり、そのため基本事項を繰り返し学習することを重視しています。
次に求められることは、空間的もしくは時間的なものごとのとらえ方と、両者を関連付ける力を身につけることです。地理では主に空間的なものごとのとらえ方、歴史では主に時間的なものごとのとらえ方を学びます。そして両者が身につくことで社会科の学習能力は飛躍的に伸びます。
こうした力が身につくよう、随時高校の地理歴史での学習内容を精選して落とし込みながら、学習プログラムを構築していきます。
2.学びを発展させる
2ndステージでは、基本事項の理解をさらに発展させ、より考える姿勢を育くむ授業プログラムを構築していきます。公民的分野では政治、経済をはじめとする基本的な学習内容をふまえた上で、現代社会が抱える諸問題に対する関心をかき立て、考察を加えるとともに、高校公民での学習内容を落とし込みながら、授業を展開します。
また、地理Aでは、基本的な地理的素養を磨き、次の3rd ステージで展開する各科目のステップになるような授業を展開します。
3.大学入試に向けて
3rdステージはセンター試験レベルの学習内容の習得を第一の目標としながら、各コース及び各科目ごとに生徒の希望進路の状況に応じた授業を展開します。ステージの前半では基礎事項の徹底的な理解をうながし、後半では演習形式を取り入れながら、大学受験に対応していきます。